イラスト初心者『イラストキャラの髪ってどう描くんだろう・・・方向はおかしくなるし、なんか針みたいに見えるし・・・いい方法ないかな・・・』
今回はこんなお悩みを解決します。
・イラスト初心者向け：カンタンなイラストの髪の描き方
・髪の描き方の基本的な考え方
意外と難しいと思う髪の描き方も、基本を押さえればカンタンです。
主に次の５つのポイントになります。
・生え際ライン
・房と枝
・毛先は大中小
・重力と風
イラストの髪の描き方は頭蓋骨と生え際を意識
なんとなくで髪を描くのではなく、まず頭蓋骨の形を意識します。
具体的には先にキャラの坊主状態の頭を描いてしまいます。
こうすることで、頭が盛り上がり過ぎたり、髪にボリュームがなく見えるといったことを改善することが出来るからです。
実際に具体例を見ていきましょう。
髪が頭蓋骨に陥没してしまう
髪が見た感じ、ぺちゃっとしていませんか？
ボリュームが全く感じられず、平たくなってしまっている状態です。
この原因は頭蓋骨を意識できていないことによるものです。
髪が盛り上がりすぎてしまう
今度は髪が盛り上がりすぎています。
これは頭蓋骨の意識のし過ぎによるものです。
ではどうすればいいのか？
ここで重要になるのが髪の生え際をイメージすることです。
生え際をイメージしてみる
キャラを頭蓋骨の形をイメージして、坊主頭まで描いてください。
描き方についてはこちら
描けましたら、生え際のアタリを取ります。
この時生え際のアタリは次の６点に分けて考えてください。
・頭の上
・横
・もみあげ
・後ろ
・うなじ付近
１．前髪
２．頭の上
３．横
４．もみあげ
５．後ろ
６．うなじ付近
なぜ生え際を６点にもわけて考えるのか。
めんどくさいから頭の上の１点だけでいいじゃないかと思いませんか？
結論を言うと、１点ではだめです。
１点にしてしまうと、髪の流れがおかしくなってしまうからです。
髪は１点からではなく複数の点から生えています。
実際は１０万本という、とてつもない本数が生えているのですが、それをいちいち描いていられません。
なので、各髪の生えるパーツの簡略化できるギリギリの６つのパーツに分けて考えようということです。
もう一つ大事なのが、髪の生え際は１点につき１つのライン（線）として考えることです。
頭蓋骨が下にある部分の髪は頭の丸みにそって下に髪の輪郭線をおろして描いていきます。
画像を参照してください。
頭蓋骨に乗っかっている部分の髪は曲線になっていますよね。
これは頭の上は球形のように丸くなっていると考えるとわかりやすいです。
実際には球形ではないのですが、ややこしくなるので球形と考えてください。
球形にものを乗っけた場合、上は丸みにそって曲線を描いて落ちていくが、下側はただそのまま下に垂れるだけ。
どうでしょうか？わかりやすくはないですか？
この基本をそれぞれ６つのパーツに当てはめるだけです。
６つのパーツをそれぞれの生え際のラインから房を足すだけです。
そして、上は丸みにそって曲線を描いて落ちていきます。
下側はただそのまま下に垂れるだけです。
髪の毛のまとまりと毛先の考え方
髪は球形の頭の上にあって、その球形に沿って落ちるのはわかったけど、髪の毛自体の描き方はどうすればいいの？
はい、それは房と枝に分けて考えます。
房についてはバナナをイメージしてください。
バナナの皮だけを頭の上に乗っけたと仮定してください。
剥いた皮は違う方向に散らばってますよね。
髪の房の向きが考えやすいのでこの考え方をおすすめします。
毛先に関しましては今乗っけたバナナの皮をハサミでランダムに切るイメージです。
どういうことかといいますと、毛先のまとまりの大きさを大・中・小の３種類にわけて、同じ大きさのまとまりが連続しないようにします。
同じ大きさの毛先が連続してしまうと、途端に不自然に見えてしまうからです。
この切った房単位のまとまりを枝とします。
例えば小・大・中、次の房は中・大・小など、とにかく規則正しくならないように注意して描きます。
たったこれだけで違和感のない髪が描けます。
より違和感のない髪を目指す場合、奥行きも考えてランダムな毛先の大きさにするとより自然になります。
イラストの髪の描き方は重力で落ちる【応用】
これまでの分は球体をイメージして下の部分はまっすぐ下に落ちるだけとしてきましたが、ここで一歩進みましょう。
重力を考えます。
これは前回の記事の顔の描き方で描いたものです。
頭を前方に傾けています。
この時、髪はどうなりますか？
頭蓋骨に対して垂直には落ちませんよね。
地面に対して垂直になります。
そして、髪とおでこの間に隙間ができます。
ここを間違えてしまうと、頭を傾けているのに髪はまっすぐという事になってしまいます。
重力にそって髪は下に落ちるのを意識できるとより自然になります。
イラストの髪の描き方は風力３をイメージ【応用２】
球体と重力を意識して髪を描いた、けど、なんか真っ直ぐすぎて針みたいに見えてしまっていませんか？
それは風、風力の意識を足せば改善します。
髪がそよぐくらいの風力３を意識するとうまくいきます。
髪に風が当たるとどうなりますか？
風の流れや方向は一定ではありませんので、房と枝も細かく方向が変わりますよね。
具体的には房と枝をちょっと曲線にします。
頭蓋骨に沿うから曲線になる。
これは正しいのですが、頭蓋骨に触れていない面が風によってそよいでいるから別で曲線を描くということです。
ここで気をつけてほしいのが、同時に重力の影響も受けているということです。
なので極端に風が吹いているなどの演出以外はそこまで髪は上には上がりません。
まず、坊主頭までを描きます。
ここまでの手順は顔の描き方を御覧ください。
重力に沿ってアタリを取ります。
※アタリについては目の描き方にて説明しています。
先程の房の考え方を元に毛先をランダムにしながら風を意識して曲線を加えます。
今回のまとめ
キャラの髪の毛を描くときに重要なのはこの５つ
・生え際のラインを６つに分ける
・房と枝にわける
・毛先は大中小の大きさに分けランダムにする
・重力と風力３を意識する
この５つのポイントについて解説しました。
顔の他のパーツについては別記事で解説していますので参考にしてください。
他のパーツの描き方
髪
今回の記事になります。
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