皆さん、こんにちは、フリーイラストレーターの天羽くるみです。
今回はイラストをどう練習したらいいかわからない人向けのご説明をしたいと思います。

イラスト初心者
「Twitterなどでたくさん好きなキャラのイラストを見かけるなぁ・・・。
僕も描いてみたいけど、一体何から練習したらいいかわからないや。
効率のいい練習の順番とかあるんだろうか・・・」
こういう疑問にお答えします。
イラストでいちばん大事なのは基礎です。
今までイラストを描いてきて本当に思いました。
そこで、今回はその基礎の部分を固めることで、描き初めの初心者の方にも描けずに嫌にならないようにしたいと思います。
ほとんどの場合、どうせ自分には描けないんだ・・・と投げやりになってしまいますから。
最初は誰でもできる簡単なことからやりますので、イラストの練習方法が知りたい方はぜひ御覧ください。
イラストの練習メニューの具体的手順
次のとおりです。
2.立方体を描く
3.立方体を組み合わせて、物体を描く
手順の順番に解説します。
図形を繰り返し描く

まず図形を繰り返し描いてください。
正方形、正三角形、正円など、回転させても形が変わらないものから描くのがおすすめです。

図形?
キャラが描きたいんですが・・・
キャラなどの複雑なものは一番最後です。
なぜ一番最後なのかはこの記事を最後まで読み進めていただければご理解いただけると思います。
では、なんでこんなこういう正図形から描くかというと、理由が2つあります。
正図形から描く理由2つ
線を描くことになれるため
描き初めの頃は線を描くことに慣れていません。
何回も描くとまっすぐな線やなめらかな曲線が描けるようになります。
慣れていないと線がブレたりヨレたりするのでこれをなくすためなのが1点。
比率と空間を理解するため
正図形を描くことによって、比率を計算することと空間の認知に慣れるためです。
なぜ比率計算・空間認知がいるかというと人体を描くときに必要になってくるからです。
正方形は縦横の長さが同じように、正円は楕円になってしまないようにすることでこれら2つの点が鍛えられます。
正三角形は1辺の長さと空間を考えないと描けませんよね。
立方体を描く


立方体・・・ですか?
そうです。立方体を描くことによって、左右、奥行き高さを考える感覚が身につきます。
他にも人物や背景を描くときにも立方体が使えます。
立方体を組み合わせることによって格段に描きやすくなります。
先に立方体を描かない理由は先に基本的な図形で慣れてほしいからです。
立方体を組み合わせて、物体を描く


物体ってどういうものですか?
身の回りのものでいいです。ペットボトルとかいいと思います。
解説していきます。

はいペットボトルですね。
これは立方体を縦に3つ使います。

縦に3つ?
よくわからないんですが・・・
とにかく描いてみてください

はい、ここから比率を見てみましょう。
上の部分とキャップの部分の比率がわかれば簡単に描けます。
この時、だいたいどれくらいかわかればいいです。

では一番上の立方体の側面の角に対角線を入れましょう。
これがその視点からみた物体の2等分した高さになります。
慣れないうちは4つの側面全部に対角線を入れていただくと正確に2等分できます。

これでキャップの始まりの位置の高さがでたので、天面に対角線を描きます。
円の半径は中心線からの等分、または割合で正確に測れます。
慣れてきたら頭の中で割合計算しても構いません。
そして、さきほど出した高さのところにコピーします。

あとは面と面を線でつなげて立体にしましょう。
底の円形も同様に描きます。
どうですか?ペットボトルに見えてきませんか?
※最初の立方体を描く段階で奥行きを感覚で描いたのでずれてしまったので、底面はずらして修正しています。
あとはの細かい凹みなども割合からだいたい目安をつけることで描けるようになります。
ご理解いただけたでしょうか?人物はもっと複雑なので、最初からキャラを描こうとするとおかしくなり、かつ、何がおかしいのか理解ができず描くのが嫌になります。
この記事をご覧いただいた皆様にそうなってほしくないため、人物の描き方は今回から外しました。
今回はここまでです、ありがとうございました。